会場:五反田文化センター 音楽ホール
[全席自由] 一般5,000円
安達朋博(ピアノ)
長谷川ゆき(指揮)
瀬崎明日香(コンサートミストレス)
コモルニ・アンサンブル・トウキョウ(オーケストラ)
演奏プログラム
ボリス・パパンドプーロ:ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲〈日本初演〉パブレ・デシュパイ:ピアノと弦楽オーケストラのためのパッサカリア〈日本初演〉
ジェラルド・フィンジ:ピアノと弦楽オーケストラのためのエクローグ
プロフィール
プロフィール【安達朋博(ピアノ)】
イノ・ミルコヴィッチ高等音楽院(モスクワ音楽院提携校)を経て、クロアチア国立ザグレブ大学・音楽アカデミーの鍵盤学科ピアノコースを最優秀にて卒業。卒業研究発表として、ベートーヴェン・リスト・スクリャービンのソナタとクロアチアの女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチの作品によるリサイタルをザグレブにて開催、及びモーツァルトのピアノソナタの解釈とテクニックについて論文執筆。在学中より、ブラームス国際音楽コンクール、アントン・ルビンステイン国際ピアノコンクール、ローマ国際ピアノコンクールなど欧州各地の8つの国際コンクールで受賞。2004年にシチリア島で開催されたザイラー国際音楽コンクールでイタリア音楽界が誇る世界の巨匠ブルーノ・カニーノ氏に絶賛されて優勝。その後のドイツのリサイタルでは取材が殺到し、「最高クラスのピアニスト」と評されて以降、欧州各地・中東・アジア・オーストラリアのコンサートホールや劇場に招かれ、リサイタル・協奏曲ソリスト・音楽祭に多数出演し国際的に活動を行っている。
特筆すべきは、クロアチア人作曲家による作品の発掘・研究と、演奏会・録音、テレビ・ラジオ出演、記事執筆などを通じての普及活動であり、同国初の女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチやボジダル・クンツ、ボリス・パパンドプーロ、前大統領イヴォ・ヨシポヴィッチ氏の作品をはじめ、ロマン派・近代のほか、多数の現代作曲家の作品の国外初演を行う。2013年9月、ドラの故郷クロアチアのナシツェの記念財団より日本人で初めて招待されて以来、ドラの没後90年、生誕110年、音楽学校創立30周年などの記念公演は毎回安達が招待されドラの作品を演奏し、2016年3月にはクロアチア国立オシエク歌劇場にてドラのピアノ協奏曲のスラボニア初演を行っている(フィリップ・パヴィシッチ指揮・オシエク国立歌劇場管弦楽団)。またペヤチェヴィッチ家伯爵邸の敷地内に日本とクロアチアの音楽家の友好を願い、桜の木を植樹。2014年、シドニーでのリサイタルもクロアチア作品を披露し、現地のテレビ・ラジオ・新聞に大きく取り上げられている。この時の演奏を、世界的現代画家チャールズ・ビリッチ氏は「100人に1人は何かしらの形で音楽家になる人はいるだろうが、本当に才能を授かって生まれてきたクリエーターはごく稀である。トモヒロはそのうちの一人だ。彼が弾くとピアノは生きていると思わされる。」と称賛している。現在は、日本クロアチア音楽協会の設立代表者として、本国との連携のもと様々なコンサートをプロデュース。
その他、(株)バップより7枚(コンピレーション含む)と、各種ライヴ盤CDが発売されている。2016年には、ペヤチェヴィッチのピアノ協奏曲日本初演のライヴ盤CDが発売され、各方面から絶賛されている。2007年及び2012年、ザグレブ弦楽四重奏団日本公演でドボルザーク、シューマン、ペヤチェヴィッチのピアノ五重奏曲ソリストで出演。2016年、イスラエル・エルサレム交響楽団日本公演でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番ソリストで出演。
【長谷川ゆき(指揮)】
2011年5月よりパリにて指揮を学び始め、ボローニャ近郊ファエンツァの「指揮者のためのイタリアン・アカデミー」を経て2015年ミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院オーケストラ指揮科専攻課程(Biennio)修了。
2013年に東洋大学管弦楽団に客演し指揮者デビュー、「突然フルカラーになったよう」「南欧に憧れた作曲者の夢を奏でるがごときチャイコフスキー」といった評を得た。
2014年イ・ポメリッジ・ムジカーリ交響楽団、2015年カンヌ地方管弦楽団とも共演。 指揮講習会にも積極的に参加、ブダペスト、カンヌにてプロオーケストラメンバー一致での1位受賞や修了コンサート選出を受けた他、リヴァデルガルダにてカラブチェフスキー氏より「真の音楽家である上に、指揮・話し方ともに奏者の心理を心得ている」などの評価を得た。
指揮をA.マクドンネル、V.ルノー、G.セレンベ、R.リヴォルタの各氏に師事。授業内にてミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団にも学ぶ。小中高時代に合唱指揮を経験。
【瀬崎明日香(ヴァイオリン)】
東京藝術大学附属音楽高等学校を経て同大学を首席卒業。パリ国立高等音楽院大学院修了。文化庁派遣芸術家在外研修員として、R.パスキエ、J.J.カントロフ、C.イヴァルディ各氏のもとで研鑽を積む。
宝塚ベガ音楽コンクール第1位、第64回日本音楽コンクール第1位。千葉市功労賞受賞。L.モーツァルト国際コンクール第3位、ヴィエニアフスキ国際コンクール第4位、トリエステ国際室内楽コンクール最高位受賞、フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウスコンクール優勝、1697年製ストラディヴァリウス”レインヴィル”を2年間貸与。ラヴェルアカデミーにてシブール市賞、ラヴェル賞受賞。青山財団よりバロックザール賞受賞。
欧州、日本全国各地でソロ、室内楽、オーケストラとの共演等で活動を展開。スペシャルオリンピックスの為に創設された”コバケンとその仲間達オーケストラ”でコンサートミストレス、株式会社ネイチャーズウェイの環境基金顧問を務める。東京・春・音楽祭、NHK-BSプレミアム、NHK-FM名曲リサイタル等に出演。秋吉台セミナー、コンクール審査等、後進の指導も行う。ALMコジマ録音よりCDをリリース。