ヴィレム・ブロンズ Willem Brons, piano
オランダ出身の名ピアニストで、その内面的な表現の深さは比類がない。アムステルダムで、カレル・ヒルサムにピアノを、ピート・ケイにオルガンを師事。その後、ジュネーヴ音楽院で、ルイ・ヒルトブランに師事。ジュネーヴ音楽院演奏家クラスを満場一致の一等特賞を得て卒業、同時にパデレフスキー記念フィリピネッティ賞を受ける。ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団との協奏等、国際的なキャリアを深める。バロックからロマン派にかけての広いレパートリーを擁し、ピアノ・フォルテにも興味を持ち、ジョス・ファン・インマゼールがアントワープで主宰している"アントワーピアノ"音楽祭にも招かれ出演している。また、オイゼビウス・クリングを主催し、リサイタル、室内楽の演奏会にも精力的な活動を行っている。アムステルダム音楽院教授。オランダピアノ教育者連盟の会長は2004年まで13年間務めた。1995年以来、毎夏アムステルダムでマスタークラスが開催されている。2001年はモスクワ市内の2校の音楽院から招かれ、2001年2007年には仙台国際コンクールの審査員としても来日。
2003年4月オランダ女王より勲章を授与された。2005年秋モーツァルトのプロジェクトを開催。1982年初来日。これまでに、コンサートの他、日本各地の音大にて公開レッスンやレクチャーを行う。1997年日本クラウンよりシューベルトのアルバムが発売された。2006年モーツァルトのアルバムもリリース。現在アムステルダム音楽院教授。