スローカー・トロンボーン四重奏団

結成40周年 最後の日本ツアー!
トロンボーン四重奏のパイオニア

 

 

写真、左より

アルミン・バッハマン

ブラニミール・スローカー

ヴァジル・クリストフ

ジョルジュ・ジヴィチャーン

 

 

ソロ・トロンボーン、トロンボーン四重奏のパイオニアとして君臨する
ブラス界の至宝

華やか且つ柔らかいソロは金管楽器でも随一、はたまた厚みのある低音で音楽を包み込むアンサンブル楽器としての魅力・・・そんな万能のトロンボーン4本が集まった四重奏が更なる豊かな表現力を発揮するのは、いわば当然かもしれない。それを身を持って世界に示し続けているのがブラニミール・スローカー率いるこのアンサンブル。結成から40年。メンバーの変遷を遂げながら、常にトップアンサンブルとして世界中でひっぱりだこのスーパーアンサンブル。その高度なテクニックと自然な音楽に加え、何よりの魅力はエンターテイメントとして楽しませてくれるところ。超絶技巧あり、笑いありのパフォーマンスで聴衆の心をぐいと惹きつけて離さない。トロンボーン、そして音楽の魅力を聴く者すべての心に染み込ませてしまう。

 

彼が育てた名手が集まる世界で最も有名な四重奏

ソロ・トロンボニストのパイオニア、ブラニミール・スローカーが、名門オーケストラで活躍する弟子を集めて結成したカルテット。バロックからミュージカルナンバーまで膨大なレパートリー、完璧なアンサンブル、スローカー直伝の自然な音楽と愉快な演出は四重奏のエンターテイメントの決定版!

 

 

ブラミニール・スローカー Branimir Slokar

スロベニアのマリボールに生まれ、この地でトロンボーンを初めて手にする。ザグレブでの第7回ユーゴスラヴィア音楽コンクールに優勝し、音楽家としての道 を決意。1969年にリュブリアーナ音楽大学を最優秀で卒業後、パリの国立コンセルヴァトワールに進み、1年という短期間で首席卒業。1974年には第23回ミュンヘン国際音楽コンクールをはじめ数多くの賞を獲得した。バイエルン放送交響楽団など著名なオーケストラでソロトロンボーン奏者として活躍し、並はずれた彼の音楽性は大きな注目を浴びた。長年ベルン音楽大学で教鞭をとり、現在はフライブルク音楽大学で教授を務める傍ら、ヨーロッパ全土、アメリカ、アジアで活発なソロ活動を展開し、またミュンヘン、ジュネーヴの国際コンクールの審査員も務めている。数多くのCD録音、ラジオ、TV出演を通じて、トロンボーン界を代表する音楽家として世界中で高い評価を受ける。

 

 

アルミン・バッハマン Armin Bachmann

スイスのヒルディスリーデン生まれ。14才でトロンボーンを始めまもなくコンクールにて受賞を重ね、ソリスト、室内楽奏者の若きヴィルトォーゾとしての頭角を現す。1983年に著名なソリストであり教育者であるスローカーと知り合い、彼のもとでベルンにてテナートロンボーンのディプロムを獲得。その後トロッシンゲン音楽大学にてバストロンボーンのコンサートディプロムを優秀な成績で獲得し、既に国際的に活躍していたスローカー・トロンボーン四重奏団でバストロンボーン奏者としてデビューを飾った。アルベルト・ベンツに指揮法も師事。著名な交響楽団やオペラ劇場管弦楽団にて活躍し、ヨーロッパ、アメリカ、日本等世界各国で室内楽やソリストとして活発に活動している。

 

 

ヴァジル・クリストフ Wassil Christov

ブルガリアのハスコボに生まれ、12才よりギターを始める。1年後にトロンボーンを始め14才でスタラ・ザゴラ・コンセルヴァトワールにてコンスタンティン・タコフに師事。1989年教職のディプロマを得て、ソフィアにてポーポフ教授のもとで、更なる研鑽を積む。奨学金を受けノイヴェヴィーレ(スイス)の アカディア・ユーゲントオーケストラに入団。その後、ベルンのコンセルヴァトワールにてスローカーに師事し、1993年にコンサートディプロム、1997年にはソリストディプロムを得て卒業した。教育的活動の他に、ベルン交響楽団にてソリストとしても活躍。ブルガリアの国際コンクール、ベルリン国際トロンボーンコンクール、イタリアのチタディボルチア、オランダのケルクラーデにおいて入賞している。現在は、ベルンコンセルヴァトワールの講師、ベルン交響楽 団のソロトロンボーン奏者として活躍している。

 

ジョルジュ・ジヴィチャーン Gyorgy Gyivicsan

ハンガリーのオロシュハーザに生まれ、8才よりユーフォニアムを始める。12才よりヤーノシュ・Krcsmiにトロンボーンを師事。1992年にコンセル ヴァトワールに入学し、イシュトヴァーン・シモン教授に師事し、1999年に1位を受賞した。2年後にディプロムを得て、フライブルク国立音楽大学にてスローカーに師事する。2002年から2年間ベルリン放送交響楽団で演奏し、その間にフライブルクの音楽大学を卒業した。その後、ベルン音楽大学にて、スローカー教授に師事。2003年にはポルチア国際コンクールにて第1位を獲得し、大きな注目を浴びている。

 

 

■20111111日・浜離宮朝日ホール コンサート評より

多彩な楽器を使っての魅力的なステージ

テクニックがすぐれているだけではなく、聴衆を楽しませるすべてを心得ている…この日も、スローカー一人が舞台上で吹き始め、客席のドアから3人が登場し、やがて舞台にのぼって勢揃いするというパフォーマンスを取り込みながら、華麗で色彩的な響きを披露…

トロンボーンを吹いた経験がある人間には、人間技とは思えないテクニックを繰り出しながら、つねに音楽の愉しさを感じさせてくれる点は、すごいとしか書きようがない…

鳴りやまない拍手に応えてのアンコールでは、超絶技巧とエンタテインメント精神が高次元で融合したスローカー・トロンボーン四重奏団ならではの愉しさが炸裂!アルペンホルン、リコーダーや鍵盤ハーモニカを用いたり、四人が歌声を披露する一幕もあり、満場の聴衆から大喝采を浴びた。

 

バンドジャーナル 2012年1月号

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