ドイツ最高峰の金管アンサンブル
German Brass 2025
金管アンサンブルのパイオニア音楽史に名を刻む
ドイツ最高峰の金管アンサンブル
「ジャーマン・ブラス」
1974年、金管五重奏団として誕生した「ジャーマン・ブラス」。
1985年にCD「バッハ300」のレコーディングの際に10人の編成に拡張され、現在でもこの編成で活動を行っている。
メンバーの全員がドイツの名門オーケストラの団員であり、また大学教授としての一面を持っており、発足以来ドイツ金管アンサンブルの代名詞としてムーブメントを牽引してきた。
一流の技術と経験によって奏でられる、他には代えがたい魅力のあるジャーマン・ブラスの音楽。
ドイツで最も優れた金管奏者たちがおくる至福の音楽は、サミュエル・シャイトからドミトリ・ショスタコーヴィチまで、ディキシーランドからボサノヴァまで、クラシックからポピュラーのあらゆる様式を網羅しており、今もなお国境を超えて金管アンサンブルに大きな影響を与え続けている。
―メンバープロフィール―
Matthias Höfs
マティアス・ヘフス
トランペット
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 首席トランペット奏者およびジャーマン・ブラス 編曲家。
ハンブルク音楽演劇大学とベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーで学んだ後、若干18歳にして第一トランペット奏者に就任、またジャーマン・ブラスのメンバーとなった。
さらには、自らのコンサート活動やソロCD制作のほか、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州での "トランペット大使 "としての活動、ハンブルク音楽演劇大学教授など、活躍の幅を広げている。
Uwe Köller
ウーヴェ・ケラー
トランペット
ベルリン・ドイツ・オペラ 首席トランペット奏者。
1995年よりジャーマン・ブラスのメンバーとして活躍。
ヘルベルト・フォン・カラヤンの奨学生として研磨を積み、ベルリン・ドイツ交響楽団の首席トランペット奏者としてキャリアをスタートした。
グラーツ国立音楽大学トランペット科の専任教授として教鞭を執る。
Christian Höcherl
クリスティアン・ヘッヒェル
トランペット
2003年から2年間バイエルン放送管弦楽団の副首席トランペット奏者を挟みつつ、1999年以来ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席トランペット奏者を務める他、2003年から2年間はバイエルン放送管弦楽団で副首席トランペット奏者を務めている。またソリストとして、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ピルゼン放送交響楽団、ドレスデン・フラウエン教会などのほか、ラインガウ音楽祭、ブランデンブルク・サマーコンサート、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭など、さまざまな音楽祭で成功を収めている。
Christoph Baerwind
クリストフ・ベアヴィント
トランペット
ハンブルク国立歌劇場オーケストラ トランペット奏者。
1992年よりジャーマン・ブラスのメンバーとして活躍。
幼少期にトランペットの才能を開花させ、リューベック音楽アカデミーおよびハンブルクの音楽大学を経て、1988年にニーダーザクセン州立劇場のトランペット奏者に就任した。
Emil Haderer
エミール・ハデラー
トロンボーン
ペルグ国立音楽学校で音楽教育を受け始め、「プリマ・ラ・ムジカ」コンクールで何度も栄誉に輝き、2004年には権威ある「グラドゥス・アド・パルナッスム」コンクールで優勝。2005年に25歳でNDRラジフィルハーモニー管弦楽団の首席トロンボーン奏者となる。ソリストとしてブルックナー管弦楽団、シンフォニエッタ・フォアアールベルクなどと共演。また、バイエルン放送交響楽団、ドレスデン・シュターツカペレなど多くのオーケストラに客演している他、アルテ・アンサンブル、MACH7などのアンサンブルでも活躍している。
Fritz Winter
フリッツ・ヴィンター
トロンボーン
ミュンヘン国立歌劇場 首席トロンボーン奏者。
2014年1月よりジャーマン・ブラスの新メンバーとして加入。
ミュンヘン音楽大学でトロンボーンを学んだ後、上級トレーニングとマスタークラスを修了。
過去には、アウクスブルク・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・トロンボーン副奏者も務めた。
Uwe Füssel
ウーヴェ・フュッセル
バス・トロンボーン
バイエルン国立歌劇場 バス・トロンボーン奏者。
2002年よりジャーマン・ブラスのメンバーとして活躍。
18歳で全国コンクール「Jugend musiziert」優勝者となり、ベルリン芸術大学を経てフランクフルト歌劇場に入団。
トロンボーン奏者としての活動と並行し、長年にわたってミュンヘン音楽演劇大学で教鞭を執る。
さらに創設メンバーとして数多くの金管アンサンブルの立ち上げに関わり、フランクフルトの「アンサンブル・モデルン」常任代役としての顔も持つ。
Hanno Westphal
ハンノ・ヴェストファール
ホルン
9歳からヘルムシュテット音楽学校でホルンのレッスンを受ける。わずか4年後、ブラウンシュヴァイク市立音楽学校に転校し、同年、同校のユース・シンフォニー・オーケストラのメンバーとなる。その後数年間、数々のコンクールで受賞し、ニーダーザクセン州青少年交響楽団のメンバーとして活躍した。
若干18歳でズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のオーケストラ・インターンを修了した。在学中、ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニーとシュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭管弦楽団のメンバーとして活躍。その後、イエナ・フィルハーモニー管弦楽団(副首席ホルン)、デュッセルドルフ、シュトゥットガルト、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(副首席ホルン)、そして最近ではドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(首席ホルン)で経験を積んだ。2018年10月よりベルリン・シュターツカペレの首席ホルンを務めている。
Klaus Wallendorf
クラウス・ヴァレンドルフ
ホルン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団所属。
1985年よりジャーマン・ブラスのメンバーとして活躍。
17歳の頃全国コンクール「Jugend musiziert」で優勝し、以来プロホルン奏者として活動してきた。
またホルン奏者のみにとどまらず、ライブ・シネマ・コンサートの司会者としても引っ張りだこで出演し、その才能を光らせ活躍を見せている。
Stefan Ambrosius
シュテファン・アンブロジウス
チューバ
バイエルン国立歌劇場 チューバ奏者。
2007年よりジャーマン・ブラスの最年少メンバーとして活躍。
大学在学時からシュトゥットガルト州立歌劇場と臨時契約を結び、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、その他ドイツ国内の数多くの歌劇場に客演した。
ツアーで日本・韓国・中国・ロシア・アメリカ・ヨーロッパ各国を訪れるなど、世界的に活動している。
Herbert Wachter
ヘルベルト・ヴァクテル
ドラム
2001年よりジャーマン・ブラスのドラマーとして活躍。
ヴァインガルテン音楽大学、トロッシンゲン連邦音楽院、ニューヨークのドラマーズ・コレクティブにて音楽家および音楽教師として研磨を積んだ。
金管奏者たちと活動を続ける中で、以下の言葉を残している。
「打楽器奏者にとって、ブラス・アンサンブルの均質な音に溶け込むことは特別な挑戦だ。~ アンサンブルの個性は、打楽器によって変えられるのではなく、引き立てられるものでなければならない。」